「なんであの人には好かれるんだろう?」
私たちは普段、相手の言葉を聞いているようでいて、実はもっと別の“情報”を受け取っています。
たとえば、同じ「ありがとう」という言葉でも、
ニコッと笑顔で言われるのと、無表情でぼそっと言われるのとでは、
まったく受け取り方が違いますよね。
実は、相手が私たちに「好印象を持つかどうか」は、
言葉の内容よりも“声の調子”や“表情”に大きく左右されると言われているんです。
メラビアンの法則:印象の93%は“非言語”
心理学では有名な「メラビアンの法則」という理論があります。
これは、人がコミュニケーションで受け取る印象の割合を示したものです。
- 言語情報(言葉の内容)…7%
- 聴覚情報(声のトーン・話し方)…38%
- 視覚情報(表情・見た目)…55%
つまり、
相手が「この人好き」「ちょっと苦手かも」と感じる時、
9割以上は“言葉以外”の部分で判断されているということなんです。
たとえば、あなたが友達にこんな一言を言うとします。
①笑顔で、優しいトーンで:「遅れちゃったけど、大丈夫だった?」
→ 相手「うん、大丈夫!心配してくれてありがとう!」
②無表情で、少し冷たい口調で:「遅れちゃったけど、大丈夫だった?」
→ 相手「(…なんか責められてる感じがする)う、うん…」
同じ言葉でも、相手の受け取り方は全然違いますよね。
無意識に伝わる「あなたの気持ち」
このように、私たちが思っている以上に
**“気持ち”は言葉以外のところで伝わっています。**
だからこそ、ちょっと緊張してうまく話せない日があっても、
表情や声のトーンを意識するだけで、
相手に安心感や好印象を与えることができるんです。
大事なのは「どう伝えるか」
「何を言うか」ももちろん大事だけど、それ以上に大切なのは「どう伝えるか」。
気になる人との関係や、職場でのコミュニケーションをよくしたいとき、
まずは表情と声のトーンを意識してみてください。
あなたの“感じのよさ”は、そこにちゃんと表れていますよ。